なつかしい顔-消失-

久しぶりに過去の自分になりました。
今日、5年ぶりくらいに実家の友達に会いました。

なんだろう。少し泣きそう。
楽しかった。
懐かしかった。
なのにどうして。

「楽しいことはどうして終わってしまうんだろう？」

要因としては、僕が実家から離れ一人暮らしをしている、皆別々の道を進んでいる、社会人は明日がある、、、
っとかそういう理屈じゃないんだ！

どうして終わってしまうんだろう。
それが理、世の常なんだろうか。

なくしたものを手に入れて再び失った、そういうのが今の心境。

過酷だ。

・・・乗り越えなきゃ

自分は大学入学からこっち過去を振り返らず進んできた。

「同窓会とか行っても・・・」「もはやオタだし・・・」
「過去を振り返ってもどうしようもない」
こんな考えでした。

実際のところ過去に思いを馳せても過去は過去なのだから変えることができない、つまり無駄なのだ。
合理的な考え方だけどまぁその通りだよね。
それゆえ自分は過去の思い出は便宜的に忘却した。

・・・だけど残ってた。頭の片隅に。

顔を合わせ、会話をしていくと、
今日まで思いを馳せなかったなつかしい顔が自然に思い出されて、
子供のころに戻った。
流れるままにタイムスリップをしたような気分だった。

今さっき友達と別れた。
シンデレラの魔法を解かれたような思いだった。
夢の時間の終了。
流れるままではなく、強制的なタイムスリップ。

昔と今が強烈に差別化された。
そして来る消失感。

この泣きそうな感覚の要因は正直よくわからない。
でもがんばらなければならない気がした。

生きていくのは過酷なんだ。
そう思った。